今となっては随分と古くなった NEC 製の中古、水冷パソコン PC-VX700AD を某オークションで落札したので、分解して遊んでみる。
LGA775 ソケットの水冷ユニットとして汎用性があればイイなと…
本当は、NEC 最新の水冷 PC のユニットが見てみたかった。
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本体を開けてみて先ず絶望感に見舞われた。
マザーボードはやはり、メーカー製 PC らしく専用のマザーであって一般的な ATX 規格ではない為、もっと高速な CPU が使える別のマザーを内蔵して水冷化することが出来ない。
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2004年9月発売と…今(2009年8月)から5年も前の PC なので、内部はもの凄い埃が詰まっていた。
いちおう、Windows XP をテストインストールして、正常動作することを確認する。この時点では水冷のポンプが動作しているか不明だった。 |
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本体背面の大きな出っ張りからカバーを外す。 |
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ラジエターが現れる。昔の冷蔵庫を思い出すが、メーカー製 PC らしく、作りはしっかりしている。 |
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左が普通の ATX 電源、右が PC-VX700AD の電源で、2倍位大きいが中身は普通の PC 電源と特に変わった点はない。
単に大型の(排気)ファンを使ってラジエターを冷却する為に大きくした様だ。 |
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電源を外すと、ラジエターまでの配管経路が良く判る。 |
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水枕部分を外す。6mm 程の蛇腹のホースで繋がれている為に CPU を換装するのは容易だ。 |
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CPU は Pentium4 520 2.8GHz TDP84W 何故か家には4個もストックがあって、使い道のない CPU となっている。 |
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水冷ユニット部分は、ネジ3本で簡単にケース後方から引き出すことが出来た。
左下のファンは Pentium4 520 の純正ファン。
リテンションの足幅寸法は同じなので、別のマザーボードに取り付けることが出来そうだ。 |
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左:リテンション、右:水枕
綺麗に拭いたら、銀色に美しく光った。 |
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ラジエターの出来は凄く良いと思う。これなら良く冷えそうだ。 |
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銅製の箱にはラジエター液が入っているらしい。
ファンを繋いでテストする基板に電源を接続すると、静かに”ブーン”という音がしてポンプが動いているのが判ったが、内部の液が循環しているかどうかは定かではない。 |
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真ん中の黒いゴムの様なモノがポンプで、熱帯魚のエアーポンプの様だったが、構造は外観から良く判らない。 |
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9cm 角ファンで水枕に直接送風し冷却効果を高める構造となっている。
Core2 duo 等の CPU で TDP が 65W なら、このファンは不要で電源の大型ファンだけで十分ではないかと考える。 |
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電源、冷却ユニット、ライザーカードを外して、マザーボードだけとなった筐体。
汎用マザーを装着出来れば良かったのに…
このマザーはチップセットが、Intel 82915G/82801FB(800MHz) なので、DUAL CORE 系の CPU を搭載しても動かない。 |
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ライザカードには PCI バスが3個用意されており、フロントには CARD-BUS を提供している。 |
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電源ユニットをバラして、ファンを始め、埃を徹底的に掃除して元に組み上げる。
他のパーツも綺麗に掃除して、元の状態に組みなおしたが、どうせ、ドライバや視聴ソフトを入手することが出来ない筈のアナログ TV チューナーと、利用価値のないモデム・ボードは外した。 |
ラジエターへは、銅配管が使われているので、キンクさせずに巧く曲げることが出来れば、他の PC へ転用出来るのではないかと思う。
騒音が気になる訳でもないが、Core2 duo E6600 2.4GHz を使った web 閲覧用 PC を更に静音化すべく、この水冷ユニットが使えないモノか画策中。
取り敢えずは、Pen4 2.8GHz の PC として動かして冷却の状態を見守っている。水流を直接感じることは出来ないが、ラジエターが高温となっているので、それなりに循環しているのではないかと判断出来た。
TDP84W の CPU を空冷だけで冷やす、リテール・ファンの騒音に比べれば静かなのは間違いないので、もっと TDP が低い CPU をこのユニットを使って更に静音化することは十分可能だと思う。
ところで、メーカー製 PC ってヤツはオンボードのサウンドや LAN のドライバを探すにも苦労させられる。web を探すとサウンド・デバイスのドライバを探している人が多いのに少し驚いたが、皆ドライバが入手出来ずに困っている様だ。
自分も見つけることが出来ず、面倒になって諦めた。リカバリー CD を \5,000 も出して買うつもりは全くない。今更この PC をこのまま本気で使う予定がないので、どうでもイイ。
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コメント
ひでさん こんばんわ~
やっと来たようですね 水冷式パソコン



2004年9月というと、自分が初めて買ったFMV-CE70J7が2004年の10月なので同じくらいの年式なんですね。
そんな前から水冷パソコンなんてのがあったんですね
その水冷パソコンのソケットってLGA775のようですが、
自分のCE70J7はPentium4の3.2Ghzなのにソケット478でした。
この前話したように眠っていたのをテレビ視聴用にしたんですが、
このパソコンを引っ張り出したのは LGA775のジャンク品のマザーを買った来たので、
使えるかどうか試すのに使おうと思っていたんですが、
直前にCPUZでスペックを確認したら478と出ていたので、断念しました。
結局テレビを見ることができてよかったんですけど
>マザーボードはやはり、メーカー製 PC らしく専用のマザーであって一般的な ATX 規格ではない
国産のメーカーってオリジナルに構成しちゃうんですね。
この前もらったノートパソコンのFMV-MG12DもDSP版を受け付けてくれないです。
でも CE70J7のリカバリは受けてつけてくれて、リカバリ完了まで行ったんですよね。
もちろん 動きませんけど
水冷式か・・・ ショップでも見たけどカッコイイですよね。!(^^)!


とくに今の時期は重宝するアイテムですね NineHunredはかなり通気性がいいので必要ないけど
ほしいなあ・・・
水冷やラジエータといえば、3年前の今頃仕事用のワゴン車のラジエータから水が漏れていて
水温計がみるみるうちに上がってヒヤヒヤしながら1週間も走っていたことを思い出してしまいます。
今でもVistaの右のガジェットにあるアイテムのCPUメーターが上がると焦ってしまいます。
投稿: デコラ | 2009年8月10日 (月) 21時43分
因みに今回の PC-VX770AD にヤフオク落札の VISTA 32bit は
インストール出来ませんでした。
先日の SHARP AQUOS はインストール出来たけど。
NineHunred なら、水冷ユニットを入れるスペースには困らない
でしょうね。
>水温計がみるみるうちに上がってヒヤヒヤしながら1週間も走っていたことを思い出してしまいます
夏場でもヒーターをかけて走行すると若干エンジン温度を下げる
ことが出来ます。乗ってる人は暑いけど(笑)
投稿: ひで | 2009年8月10日 (月) 22時26分
>インストール出来ませんでした。
機種によって違うようですね。
出来たらラッキー!くらいに考えてた方がいいみたいですね。
>夏場でもヒーターをかけて走行すると若干エンジン温度を下げる

>ことが出来ます
なるほど 放熱ってやつですね
ダイエットカーとして活躍できそうな
投稿: デコラ | 2009年8月10日 (月) 23時50分
>ダイエットカー
ウケた!
投稿: ひで | 2009年8月11日 (火) 12時34分