「組み込まれソフトウエア」の悲しみ…を読んで
日経エレクトロニクスの 大森 敏行 さんが書いた”「組み込まれソフトウェア」の悲しみ”を読んで、痛く共感した。
- 「組み込まれソフトウエア」の悲しみ Tech-On!
以下抜粋
「××××メカ,エレ,ソフト」。( 「××××」の部分には江戸時代の身分制度を表す差別用語が入ります)電子機器の開発現場では,ソフトウエア開発はいわゆる「メカ」や「エレキ」の下,最下層に当たることを意味した言葉だと思います。ただ「メカ」や「エレキ」の技術者がソフトウエアを馬鹿にするようなことを進んで言うとは考えにくい。おそらくソフトウエア技術者が自虐的に使う言葉なのでしょう。
「ハードウエア開発の遅れのしわ寄せがソフトウエアに来る」という話をよく聞きます。「ハードウエアのバグをソフトウエアのレベルで修正する」という例も多いようです。ハードウエア開発をコントロールできないフラストレーションから来る自虐と,自分たちが機器開発を支えているというわずかな誇り。組み込みソフトウエア技術者がこの言葉を口にするのは,そんな気持ちからかもしれません。
米Apple Inc.のiPhoneの成功に見られるように,こうした「楽しさ」を製品に取り込めるかどうかが成功のカギになってきたように思います。ハードとソフトのどちらが上だとか考えるのではなく,共に協力して魅力的な製品を作る。きれいごとに聞こえますが,今後はそうした姿勢を持ったメーカーしか生き残れない気がします。
メーカーのソフトウェア設計者に転職して8年、仕事で心底楽しかったという思い出はない。要求される仕様はスピードであったり、精度であったり、如何なる時でも安定した動作が必要で、夢とか希望のない世界ばかり。
例えばマン・マシン・インターフェースの向こうに初音ミクが歌ってくれる遊び心が装置にあれば少しは救われるのかも知れないし、2足歩行ボーカロイド作っちゃうとか…楽しいだろうね。
そんな中で、自分の勤める会社が ”ロボカップジャパンオープン 2008沼津” のオフィシャル RCJ パートナーを務めることになった。
ロボカップとは何か?
現在、自律型ロボットによるサッカーだけでなく、人工知能プログラミングされたプレーヤーがコンピュータ上でプレーするサッカーシミュレーション、大規模災害へのIT、ロボット工学の応用としてロボカップレスキュー、次世代の技術の担い手を育てるロボカップジュニアなどの活動が行われています。
メカトロニクスのソフトウェア・エンジニアが IT 企業に人材が流れ若手が皆無の当社設計部ソフトウェア部隊にもロボカップを機に人が集まってくれれば良いが…若い人と夢のある楽しい仕事がしたいよ。
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