ワイヤレス送電って凄いな

　１０年も前のノート型 PC の場合は AC コード、光学ドライブ、有線 LAN、マウス等と多くのコードを机上で繋ぎ合わせていたが、今や無線 LAN を標準搭載しているので、リビングでくつろぎながらネットを楽しむに当たって PC と何かを接続するためのコードを特には必要としない。

　デスクトップ PC の場合は流石にバッテリー駆動とはいかないので、AC コード１本は必要になるが、そういった電源コードですら、必要がなくなる時代が到来するのだという…

• [30]ワイヤレス電源　家電から電源コードが消える　日系ビジネス ONLINE

原理的には、電磁誘導の一種を利用する。既存の電磁誘導との違いは、共鳴の強さだ。共鳴とは特定の周波数だけ二つの素子が高い効率でエネルギーをやり取りする現象のこと。この共鳴が弱い一般の電磁誘導技術では、コイル同士をぴったり合わせるようにしなければ高い効率が得られない。MITの技術は共鳴が非常に強く、たとえコイルの軸や向きが揃っていなくても高い効率が得られる。一方、「人体は共鳴相手とならないため、人体への悪影響はほとんどない」

　随分と前からコードレス電話の受話器や、電動歯ブラシ、電動髭剃等の充電には電源コードもなく、更には充電する為の金属電極も消え失せてワイヤレス充電の技術は確立されていた。これは電磁誘導使った技術で少しも難しいことではないのだが、ニッカド電池を充電する電力程度しか送電することが出来ない訳であって、100W 級の電力をワイヤレスで送電出来れば、多くの情報家電は電源コードを失くすことが出来る。

これは凄いことだと思う。ただ、本当に人体への悪影響はないのだろうか？

　携帯電話の 1W 未満の電磁波でさえも脳に与える影響が本当の処判っていない様だし、現代病の一つに電磁波アレルギーで悩む人も居るので、電磁誘導に依る送電が普及すると、この様なアレルギーを訴える人や母体への影響も心配だ。

　また、Nevada Lightning Laboratory では、テラスコイルを使った送電で、5m 離れた場所で 800W 分の電球を点灯させる実験に成功している。

さすがに、このコイルの間に立つのは怖いぞ！

• Nevada Lightning Laboratory

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