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2012年10月20日 (土)

絵が出ないノート PC のグラフィックチップをリフローで修理

 先日、会社の同僚から起動しないノート PC を預かってきましたが、此れを修理することにしました。

Pa150003w400  故障の症状は起動はするものの、内蔵液晶画面に出画しない。VGA 端子に外部ディスプレイを接続すると出画するものの、ノイズが酷くて使い物にならない…ということでした。

 TOSHIBA dynabook Qosmio F30/83C という型式のノート PC ですが、Qosmio はグラフィック不良が多いそうで、ゴラフィックチップをリフローで修理したという記事をよく見かけます。

Pa200001w400

 先ずは、分解ですね。

 このモデルはドライバー1本用意するだけで、全てをバラして組み立てることが出来るので、ノート PC としては分解が楽な部類だと思います。

Pa200003w400  マザーボードを取り出します。
Pa200005w400  NVIDIA のグラフィックチップのヒートシンクを取り外します。
Pa200008w400  シリコン・シートも取り外しました。
Pa200026w400  リフローには、ホームセンターで購入した手持ちのヒートガンを使います。
Pa200010w400

 簡易な温度計が装備されてます。650℃ までのインジケータが用意されており、ダイアルで温度調整が可能です。

 リフローの温度は 250℃ を設定したいのですが、温度表示は 200℃ の次が 350℃なので、250℃ 丁度に設定することは困難でした。

Pa200015w400

 350℃ のインジケータが薄く光る程度でリフローを行いましたが、IC から白煙が上がるまでには至らなかったので、650℃ のインジケータが光るところまで温度ダイアルを回して温度を上げました。

 が、白煙が上がる迄の加熱が出来ませんでした。

Pa200021w400

 リフロー初体験の自分は加減が全く判らないので、2分間 IC を炙ったところで、これ以上はヤバイとゴーストが囁やいたところで作業を辞めました

 基板自体もかなり高温となっているので自然に冷えるのを待ちました。

Pa200022w400

 基板が冷えたところで、分解した状態から軽く組上げを行い、通電確認すると…

 BIOS の画面表示が成されました。

 治ったっぽいです。

Pa200023w400

 分解したことで CMOS バッテリーを外した為、カレンダーが揮発しました。

 何故かどーやっても BIOS で日付設定が出来ませんでしたので、Windows が起動してから日付設定を行うことにしました。

Pa200031w400

 HDD を搭載すると、普通に Windows が起動したので一安心です。

 しかし、Core 2 duo T2300 1.66GHz の PC の筈なのに動作が異常に遅いです。

 Qosmio ってスピーカが大きいこともあってか、音が良いですね。

Pa200034w400  Windows VISTA XP でした   にメモリーが僅か 512MB しか搭載してませんでしたので、手持ちの 512MB を増設しました。
Desktopw400  メモリーが 1GB と増えたので、幾らか ”もたつき” が解消出来たと思いますが、2GB 程度は搭載しないと、常駐ソフトも沢山入っている様なので、通常使用で快適に使えないと思います。

 いちおう、YouTube ひで のチャンネルで HD 動画を1時間以上連続再生してみましたが、問題なさそうです。

 メモリーはそのまま差し上げますが、\1,000 ほど成功報酬下さい(笑)


 その後も沢山修理してます。(2012年11月24日追記)

ひでのブログ https://hidekyan.cocolog-nifty.com/blog/

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コメント

ひでさん
リフロー成功おめでとうございます。
来週うちのネットブック挑戦させてください。

あと、QosmioのTVチューナやドライバなど、リカバリー領域からコピーできたら
お願いします。できなかったら、プログラムファイルのコピーお願いします。

投稿: 同僚X | 2012年10月21日 (日) 21時59分

同僚X さん、ありがとうございます

>リカバリー領域からコピーできたら
リカバリー領域は何等かのフォーマットで圧縮されていると思われるので、
そのまま読めることはないと思われるのでトライしてません。

ProgramFiles はコピーしました。

投稿: ひで | 2012年10月21日 (日) 22時48分

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