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2012年11月18日 (日)

CyberLink Director Suite を使って 【踊ってみた】 動画から通行人を消すことは可能か?(その2)

 CyberLink Director Suite を使って 【踊ってみた】 動画から通行人を消すことは可能か?の続きです。

 結論から言うと自分の技術では、綺麗に消すことが出来ませんでした。

 朝となく夜となく、ずっと動画の編集を行ってました。
 手直ししてるとキリがなくて…
 もう完成ってことでイイです。マジで疲れた。1_2

 映像トラックが多すぎる為に処理が重く、編集過程でマスク部分の映像を巧くプレビューすることが出来ず、レンダリングしてみないとマスクがどの様に再現されるか判らない点もあって編集は難航しました。

 また、レンダリング&動画出力はプロジェクトの全体しか出来ません。

 エフェクトやトランジェント効果の影響が前後にあるので、実現は難しいとは思いますが (シーンが跨る効果はキャンセルしてもイイから…) 00;00;27;00 ~ 00;00;40;00 迄といった出力時間の範囲指定が出来ればありがたい。

 …が、全画面で動画を視聴しなければ、或いは ”通行人を消しましたと” 言われなければ気が付かない程度に目立たなくすることは出来ました(笑) (最初の動画に比べると随分とマトモにはなったと思う)

 試行錯誤した方法を備忘録としてまとめてみます。

Trackw600

 映像トラックは次の通り

  1. 背景動画(静止画に近い)
  2. 踊り子 ”わた” さん映像 (ColorDirector でマスク済) クロマキー合成
  3. 加算合成映像1 (部分領域1)
  4. 加算合成映像2 (部分領域2)
  5. 加算合成映像3 (部分領域3) 一部のエフェクト
  6. 加算合成映像4 (左右方向)  一部のエフェクト
  7. 加算合成映像5 (上下方向)  一部のエフェクト
  8. ”雅” よりも奥に表示されるエフェクト1
  9. 3D キャラクター ”雅” 映像 (Dance X Mixer でマスク済) クロマキー合成
  10. ”雅” よりも手前に表示されるエフェクト1
  11. ”雅” よりも手前に表示されるエフェクト2

 以上の他に、音声トラック、エフェクトルーム・トラック、タイトル・トラックを使用

 トラック-1:最下層に位置するレイヤー(トラック)です。

00w400

 この絵が無ければ通行人を消すことは土台無理な話でした。

 同じカメラで撮影した背景の静止画があればOKです。

 トラック-2:青色で塗られた対象がマスクされて、背景へ透過します。

C1w400 D1

 トラック-1 と トラック-2 を合成すると下の様な絵になります。

Gouseiw400_3

 クロマキーの輪郭が残って綺麗に消えてくれません。

 また、クロマキー強度の許容値を増やすと、無関係な衣装まで消えたりします。

 トラック-3~7:青い線を消す、或いはクロマキーで消えてしまった背景を補完する為に、通行人が写っていない元の動画の一部を上に貼る容で加算合成します。

D2w400_2

 上下方向の画像は、通行人が写っていないので強制的に合成します。

 少なくとも上下方向は、これで青い線が表示されたり、クロマキーで消えてしまう映像は無くなります。

D3w400  主に、青い線を消す為の部分的映像です。
D4w400  青い線とクロマキーで消失する映像を補完する為の部分的映像です。
D5w400  青い線とクロマキーで消失する映像を補完する為の部分的映像です。

 これ等のマスクを使って、合成した画像は下になります。

G1w400

 …それでも踊り子さんの脚や衣装周り青い線が残ります。

 映像トラック3~7のマスクは、PowerDirector 標準の機能で、映像トラックをダブルクリックすると現れる PiP デザイナーで作成しました。

P1w400

 PiP デザイナーは、時間と共に移動するオブジェクトが扱えます。

 [ モーションタブ ] で正確にオブジェクトを移動することが出来、直感的で使い易く便利な機能です。

C0w400_2

 ”りらっくま” が同じ速度で移動することで通行人を消してしまう方法を当初考えましたが、この応用で、時間と共に移動させれば効果的なマスクが作れるかも知れません。

P2w400

 [ マスクタブ ] では、デフォルトのマスク形状の他にユーザが作成したマスク形状を使うことが出来ますが、時間と共に形状が変化するマスクは作ることが出来ません

 [反転マスク] ボタンを使えば、マスクに使った図形領域を反転出来るので、踊り子さんと被らない通行人は、この機能だけで簡単に消すことが出来ます。

 クロマキー合成の様にエッジ部の青い線が現れることもなく綺麗に消えてくれます

 …なので、PiP デザイナー で、ColorDirector の様にマスクしたい部分をフレーム単位に塗ることが出来れば、クロマキーに頼ることもなく綺麗なマスクが作れるので、是非とも実装して欲しい機能だと思いました。

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 追記です。

 エフェクトのモーションは本当に作っていて楽しいですよ!この機能だけでも PowerDirector を使う価値があると思います。

Motw400 Mot2

 手の動きに合わせて、パーティクルを追従させるエフェクトが簡単に作れます。精度を高めるには調整も必要ではありますけど…

ひでのブログ https://hidekyan.cocolog-nifty.com/blog/

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