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2015年6月30日 (火)

HP の偽物 AC アダプタを X 線で見てみる

 先日オークションで購入した異常に熱くなる AC アダプタを非破壊で調べてみたい。

20150629_141352v400  会社のX線検査装置を借りてインチキな AC アダプタの中を見てみよう。
Aa0v500_3>

 中はこんな感じでした。

 やはり、スイッチング回路が入っている様には思えません。中央部右手には IC を実装するランドが存在していますが、IC は実装されてません。

 ダイオードの平滑回路とコンデンサ、電流制限抵抗と3端子レギュレータがそれぞれ2組という回路構成ではないでしょうか?

 部品配置を敢えてスイッチング回路に似せている様にも思えます。(後日本物も X 線で検査する予定)

Parts

黄枠:3端子レギュレータ

緑枠:ダイオード

 3端子レギュレータだとすると、何故2組使っているか推理しました。下記は想像した等価回路。

Regw400

 19V 出力の3端子レギュレータは一般的でなく、12V や 8V のレギュレータは安価に入手出来ます。

 なので、センタータップ付 (センターではなくオフセットしてるかも知れないけど) トランスを使って下記の様に+12V、-8V を別々に作って、合成すれば 20V の電圧を得ることが出来ます。

 因みに無付加時の DC 出力電圧を測ると 19.36V でしたけど…

Outputw400  アダプタ本体には 19V 1.58A 30W と書かれてますが、1A も取れるだろうか??

 スイッチング電源ではないので、この大きさのトランスでは 300mA 程度しか取り出せないと思います。発熱の大きな理由は3端子レギュレータの損失よりもトランスの発熱かも知れません。

 電気に詳しい人、どう思います?


 自分で書いてて、やはりこのトランスのサイズだとバッテリー空状態からの充電は絶対不可能だと思うので、3端子レギュレータでは無く、簡単なスイッチング電源なのかな?と思えてきました。

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